ママダイヤのリフォームが増えています

若い頃、ご主人から贈られた婚約指輪や誕生日にプレゼントされたダイヤの指輪など、宝石箱に眠っているジュエリーを娘に譲りたいと考えるお母さまがたくさんいらっしゃいます。大切な思い出の詰まったジュエリーを娘が引き継いでくれたら……と願うお母さまの気持ち、よく分かります。ただ、ジュエリーのデザインが古くなり、輝きが薄れているなどしている場合、そのままの形で渡しても、身に着けてもらうのは難しい。そんなことから最近はママダイヤのリフォームが増えています。


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サムシングオールドとしてのママダイヤ

結婚式で花嫁が身に着けると幸せになるといわれているサムシングフォーをご存じですか。
青い何かを身に着けるサムシングブル-。新しい何かを身に着けるサムシングニュー。幸せな人から借りたものを身に着けるサムシングボロー。そして何か古いものを身に着けるサムシングオールド。これらが花嫁のラッキーアイテムといわれています。

このサムシングフォーは英国に伝承される童謡『マザー・グース』に由来し、欧米で言い伝えられてきました。サムシングブルーは日本でもよく知られていますね。最近、お祖母さまやお母さまが大切にしてきたジュエリーを身に着けるサムシングオールドが注目されています。幸せな人生を過ごされてきた方のジュエリーはお守りとなり、人生を見守ってくれる存在となります。

サムシングオールドを身に着けるとき、思い出のジュエリーをそのまま着けるのではなく、お嬢さまが身に着けたいと思うデザインにするなどジュエリーのリフォームをして差し上げると、一層喜ばれます。お父さまがお母さまに贈られた婚約指輪のリフォーム、婚約指輪にセットされているダイヤモンドを活かしたリフォームは特におすすめです。

使いにくい立爪リングを今どきにリフォーム

お母さまの婚約指輪が石座の高い立爪リング「ソリティア」の場合、衣服にひっかかりやすい、ぶつけやすいなど使いづらいのが難点です。そんな時は、石座の低いデザインにリフォームすると身に着けやすく、しかもぐんと今どきのデザインに変わります。


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リングのアームにダイヤモンドを埋め込むとモダンでスタイリッシュな雰囲気になります。小さなメレダイヤをアームにあしらうと華やかさも加わります。

お母さまのジュエリーを携え、一緒にジュエリー店に行ってみてください。さまざまなサンプルデザインが並んでいますから、その中からお気に入りのデザインを選び、ママダイヤを活かしたリングにリフォームが可能です。

ママダイヤを取り出し、そのダイヤモンドを婚約指輪のダイヤモンドとして使うこともできます。その場合はパートナーと一緒にジュエリー店に行き、経験豊かなスタッフに相談しましょう。ママダイヤが受け継がれ、お嬢さまの指を飾る婚約指輪になったら、すてきですね。

ボリュームあるダイヤならペンダントもOK

お母さまが大切にしてきた婚約指輪をリングにリフォームするのも手ですが、ジュエリーにセットされているダイヤがボリュームのあるものなら、ペンダントトップにするのも一案です。


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立派な一粒ダイヤモンドであれば、フォーマルからカジュアルまで幅広く活躍するペンダントに変身します。ダイヤモンドがあるので、リフォーム費用は工賃とチェーンの材料費でOKです。

プラチナなどお母さまのリングのアーム部分はジュエリー店で買い取りもしてくれますから、リフォーム費用の一部にまわすこともできます。ダイヤモンドのペンダントはひとつ持っていると、とても重宝しますよ。

思い出と共に次世代に受け継ぐジュエリー

幸せな思い出と共に次の世代にジュエリーが受け継がれていくのはすばらしいことです。

ヨーロッパではお祖母さま、お母さま、そしてお嬢さま、そのまたお子さまへというように、思い出深い宝石を代々家族に伝えていくという習慣があります。これを「ビジュー・ド・ファミーユ」といいます。

 

フランス語でビジューは宝石、ファミーユは家族という意味です。ジュエリーは家族の愛や絆の証として代々受け継がれ、家族を守るラッキーアイテムとして大切に扱われていきます。祖父母や両親の幸せな思い出をまとうジュエリーはお守りになります。身に着けることによって、ご先祖に守られているという穏やかな気持ちになれそうですね。

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