さて、今回は、
宝石の石外れ、特殊なセッティングの場合の対処法とは?
というテーマでご紹介したいと思います。
リングやブローチについた宝石が外れてしまった時は焦りますね。中でもミステリーセッティングなどの特殊な石留めを施してあるジュエリーなどは、慎重に修復したいものです。今回は特殊なセッティングの石外れについてご説明します。
宝石のセッティングの種類
宝石のセッティングにはさまざまな種類があります。一般的な石留めは
・プロング(爪)セッティング
・ベゼルセッティング(ふくりん留め)
・チャンネルセッティング(レール留め)
など。高さのあるソリティアリングなどはプロングセッティングが多いイメージですね。引っ掛かりのないベゼルセッティングやチャンネルセッティングなどへのリフォームは近年とても人気があります。
このほかに特殊なセッティングといわれるものがいくつかあります。
・ミステリーセッティング
・パヴェセッティング
・テンションセッティング
などはちょっと珍しい留め方。
特殊なセッティングの特徴は?
・ミステリーセッティング
ミステリーセッティングは宝石を留めている爪が全く見えない高度なセッティング方法で、表面からは爪が見えません。ダイヤモンドやルビー、サファイアなどのカットの側面に溝を入れ、その溝に地金を当て込んで留めるセッティングです。この留め方は表面がなめらかなのでリングに仕立てても衣類などに引っかからず付けやすいのが特徴です。また、つややかな花びらを表すなどのさまざまな美しいデザイン表現が可能になります。宝石の輝きを爪で遮ることがないので、輝きを最大限に引き出せる魅力的なセッティングです。
・パヴェセッティング
フランス語で「石畳」を表す「パヴェ」のような留め方をいいます。石畳のように隙間なくぎっしりと宝石を敷き詰めていきます。宝石を留めるための穴を開けるなど、大変精密な作業で宝石を留めていくので高度な技術を要し、面積が広くなればなるほど大変な作業になります。
・テンションセッティング
プラチナなどの地金の張力を利用してダイヤモンドを留めるのがテンションセッティング。左右2カ所で宝石を挟んでいるのでダイヤモンドが浮いているように見え、あらゆる角度から光が入ることで美しく輝きます。
石外れなら当店にご相談ください
これらのように爪がなく、特殊なセッティングで留められた宝石が外れてしまった場合は特に困ってしまいますね。繊細な作業を必要とするデザインなので、石が外れてしまった場合は途方に暮れてしまいます。
特殊な技法でセッティングされた石が外れてしまった場合は、ご自身であれこれ試すことはせず、まずはご相談ください。瞬間接着剤などを使って自分で付けようとすると、取り返しのつかない状況になります。ほかの石までダメにしてしまう危険性がありますので、必ず専門店に相談するのが賢明です。
信頼できる専門店を見極めるポイント
ジュエリーの購入やリフォームをお考えの場合、信頼できる宝飾店選びがカギとなります。ではどのように見極めたらいいのでしょうか。信頼できる宝飾店は押し売りや強引な販売をしません。お客さまのお話や希望を丁寧にヒヤリングし、リフォームの場合もカウンセリングを丁寧に行ってくれることが大切なポイントです。カウンセリングではお客さまの希望を聞き、それが実現できない場合は代替案を出してくれる、見積もりを事前に出してくれる、なども大切です。当店には安心できる店舗があり、ゆっくりお話を伺うスタッフがいます。
費用の見積もりと修理の流れ
特殊な石のセッティングの場合は特に、事前の見積もりが大切です。追加料金の有無や納期の期日もご確認ください。大切なジュエリーを預けるのですから信頼関係が大切です。当店では預ける前に写真撮影してリフォームの費用、納期を提示し、納得いただけてはじめて契約を交わします。
大切に身に着けているジュエリーでも、セッティングしていた石が外れてしまう、なくしてしまうなどのトラブルは起こることがあります。石が外れてしまった場合はすぐに当店にご相談ください。石が外れるなどの危険を避けるために、定期的なメンテナンスをしておくと、いつも安心して身に着けることができます。
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