さて、今回は、
5月の誕生石が映えるオーダージュエリー
というテーマでご紹介したいと思います。
エメラルド
・エメラルドの伝説
爽やかな新緑に季節にふさわしい鮮やかなグリーンが特徴のエメラルド。5月の誕生石エメラルドはアクアマリンやモルガナイトと同じ「ベリル」という鉱物の宝石名です。美しい緑に癒されるエメラルドは古来、さまざまな人々を魅了してきました。
ギリシャ語で「緑の宝石」を意味する「スマラグドス」を語源とするエメラルドの名前の由来。古代ローマやギリシャ時代にはヴィーナスに捧げる宝石として崇拝を集めてきました。古代ギリシャのアレキサンダー大王は遠征に行く際、守護石として大粒のエメラルドを身に着けていたとされています。
エメラルドを愛した美女、古代エジプトの女王クレオパトラはエメラルド鉱山に自分の名前を付けたといわれます。エメラルドを身に着けるだけでなく、アイシャドーとして砕いたエメラルドを愛用していました。
・エメラルドの産地
エメラルドの産地として知られるのはコロンビア、ザンビア、ブラジル、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタン、インドなど。南米コロンビア産のエメラルドは世界の80%を占めるといわれています。ザンビア、ブラジル、ジンバブエは良質のエメラルドが採掘され、ザンビアのエメラルドは透明度が高く、濃く美しいグリーンの色合いが高く評価されています。
・エメラルドカット
四角形の角を落とした特有のエメラルドカットは、エメラルドが衝撃に弱いという特徴を持っているために生まれたカットです。エメラルドの原石は六角柱なので、なるべく重量を減らさないよう効率的にカットを施し、内包物が多く、割れやすい特質を補う配慮がなされています。
・エメラルドのお手入れ
衝撃に弱く、デリケートなエメラルドには、やさしく丁寧なお手入れが大切です。超音波洗浄機の使用は適していません。内包物の多いエメラルドはオイル含浸処理がなされていますので、お湯に浸けることは避け、手を洗う時もエメラルドのリングははずした方が安心です。含浸したオイルが蒸発するので、乾燥した場所や照明が当たる場所での保管は避けましょう。
・エメラルドが映えるジュエリーはリング!
エメラルドが映えるのは何と言ってもリングでしょう。美しいグリーンを手元で存分に楽しめます。デコルテで存在感を示すペンダントもおすすめです。

ヒスイ
・ヒスイの持つ神秘の力
日本の国石ヒスイの石言葉は繁栄、長寿、幸福、安定、飛躍など。古代からお守りや魔除けとして用いられ、中国では王様の象徴として神聖な儀式などにも使われてきました。
ヒスイには災難から身を守る、心の平穏を得る、仁義礼智信の五つの徳を高める、冷静さや忍耐力を養う力があるといわれています。
・ヒスイの種類
ヒスイには大きく分けてジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の2種類があり、宝石として価値があるのは、ジェダイトです。ヒスイはもともと白い鉱石ですが、クロムや鉄などの成分が入ることで鮮やかな緑色に変化します。ヒスイは7色あるとされ、鉄分が多いミャンマーのヒスイには赤やオレンジ色もあります。
・ヒスイの産出地
ヒスイは世界各地で産出され、ミャンマー、グアテマラ、ロシア、アメリカ、カザフスタン、中国、ニュージーランドなどでも採取されます。日本でも採取され、新潟県糸魚川で産出されたヒスイが縄文時代の遺跡からも見つかっています。ミャンマーや中国では、不老不死の象徴とされ、長寿を願い身に着けられてきました。
・ヒスイのお手入れ
ヒスイのモース硬度は6~7と高くはありませんが、粘りがある性質なので割れにくい特徴があります。ヒスイのお手入れは着用後、柔らかい布で拭きましょう。ひどく汚れてしまった場合は、ぬるま湯に中性洗剤を薄めたものの中でクリーニングします。
ヒスイは色を育てる宝石ともいわれ、身に着けるほど肌の油脂で美しい輝きを増す不思議な石です。気を付けたいのは乾燥で、石に含まれている水分が乾燥によって蒸発し、透明感が失われることがありますので注意が必要です。
・ヒスイが映えるジュエリーは?
高貴な色合いが人気のヒスイは、指輪にして身に着けるとお守りにもなりそうです。ペンダントやブレスレット、念珠として使うのも人気があります。
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