冠婚葬祭、オールマイティな真珠
冠婚葬祭のマナーは社会人として押さえておきたいものですが、意外と知らないこともあります。葬儀の場にダイヤモンドのついた婚約指輪をはめていってもいい?結婚指輪ははずさなくてもいいかしら?喪服にネックレスを着けたいけれど、コットンパールのネックレスはどうかしら?
など判断に悩むこともあります。フォーマルな場や冠婚葬祭で活躍するのが、アコヤ真珠のネックレスとイヤリングのセットです。長さ40センチ程度のチョーカータイプの真珠のネックレスとシンプルなイヤリングがあれば安心。
日本の皇族の女性たちも公式の場面で身に着けているジュエリーはほとんどの場合真珠です。品格があって清楚なイメージの真珠は、冠婚葬祭どのようなシーンでもしっくりとなじみ、オールマイティなジュエリーといえます。
パールが悲しみの場面に似合う理由
真珠は「月の涙」と呼ばれ、亡き人に思いを馳せる葬儀の場にふさわしいジュエリーです。「人魚の涙」ともいわれ、人魚が恋人を思って流した涙が波にはじけて、真珠になったという言い伝えもあり、悲しみのシーンに似合う宝石とされています。
葬祭でのジュエリーマナーは?
悲しみに暮れる葬儀の場では、華やかなジュエリーは似合いません。場違いなジュエリーを着けていると恥をかくことにもなりかねませんので、注意が必要です。本来、葬儀の場では結婚指輪以外のアクセサリーは控えるのが一般的です。認識の違いで非常識な人と思われてしまうリスクもあるので、ダイヤモンドなど光輝く宝石類は避けましょう。ダイヤモンドをあしらっている結婚指輪などは、ダイヤモンドの面を下に向けるといいでしょう。
結婚指輪以外で、喪服に許されるジュエリーは真珠です。指輪の場合は珠が大きいと派手に見えがちですから、華やかに見えてしまう真珠の指輪は避けた方が無難です。基本的には真珠のネックレスとイヤリングが安心です。ネックレスも2連のものは「不幸が二重になる」といい、避けます。長さの長いネックレスも華やかに見えてしまうのでNG。葬儀には長さ40センチほどのチョーカータイプのネックレスが適しています。真珠でも粒が大きすぎるもの、バロックなど真円でない珠はカジュアルな雰囲気になってしまうため避けましょう。色味も白、黒、グレーなどモノトーンのものを選びます。真珠の他では、オニキス、黒曜石などはOKです。
イヤリングも揺れるタイプはやめましょう。一粒のシンプルな直結タイプがおすすめです。黒真珠やグレーパールも光沢の強いものは避けた方が無難です。悲しみの場にそぐわない、華美なものはやめて正解です。
お祝いの場でのジュエリーの装い方
結婚披露宴に招かれた場合、どのようなジュエリーを選べばいいでしょうか。地味過ぎても失礼にあたりますし、といって華やかであればいいというものでもありません。せっかくの機会なので華やかに装いたくなりますが、あくまでも主役は花嫁さん。主役を引き立てる品格を感じさせるジュエリーを選びましょう。ダイヤモンドやゴールドなど派手やかなジュエリーを選びたくなりますが、どんなシーンにも映え、上品さを醸し出す万能なジュエリーが真珠です。
真珠ならどんなものでもいいのでしょうか。披露宴などきちんとした場ではコットンパールなどのフェイクパールはカジュアルな印象になりますので、避けましょう。色味もブラックパールやグレーパールなどをつける場合は喪のイメージにならないよう華やかにする配慮が必要です。葬儀の際には避けられる2連のパールですが、結婚式などおめでたい場では「喜びが重なる」といってふさわしいジュエリーと考えられるようになっています。フォーマルなドレスに2連のパールは華やかさと上品さを演出してくれます。
イヤリングやピアスをつける場合、揺れるデザインのものは家庭が安定しないというイメージをもたらすので、不向きだと考える人もいます。主役はあくまでも花嫁さんなので、大ぶりなアクセサリーや派手なデザインは控えましょう。花をモチーフにしたアクセサリーやティアラなどもこの日は花嫁さんの特権です。華美にならない上品なジュエリーの装いを心掛けましょう。
パールはウエディングドレスにもお似合い
真珠には邪気を払うパワーがあるといわれています。冠婚葬祭の際に世界中で真珠のアクセサリーを身に着けるのは、邪気から身を守る意味合いもあります。真珠の宝石言葉は「無垢・健康・純潔・円満」。
切れ目なく円を描く形といい、花嫁に幸福をもたらし、花嫁が身に着ける最高のジュエリーとされています。上品で顔映りもよい真珠のネックレスやイヤリングは純白のウエディングドレスにもぴったり。真珠は花嫁を最も美しく見せてくれるジュエリーといえるでしょう。
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